パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

純情娼年

オメガバースプロジェクトからのコミックス化。ほんと、BLでもピンの表紙増えたなぁ。
店で身体を売って生活するΩの水谷と、エリート一家のひとり息子として生まれたαの日下。歳相応の純情を水谷にからかわれ「仕事」を見せつけれて以来、日下は水谷のことが気になって仕方ない。
ときに水谷がみせる寂しげな顔の理由が知りたくて、日下は水谷に想いを告げる。しかし、かつて日下の父親が捨てたΩの愛人は水谷の母親であり、水谷は母の敵をとるべく日下に近づいたのだった。
親世代の確執を子世代が引き継いでさらにこじれる、じつにコテコテの昼ドラでおもしろかった!
オメガバースは「身分違いの恋」を描くにはもってこいの設定だな〜。総中流化してしまっている現代日本では、格差は描けても身分違いを描くのは難しいだろうから、ベタさが逆にあたらしい感じ。