みんないいこだよ?
誰も悪くない、だから何もうまくいかない。
心が切り刻まれるような三角関係。三崎さんの描く、純粋すぎて残酷な恋の話が心底好きだ。
いちばん好きだけがほんものじゃなくて、2番目も3番目も好きは好きに変わりないってわかっているのに、どうして1番好き以外は偽物の好きみたいに思えてしまうんだろう。
ひとの心のままならなさに身悶える。
好みじゃなかと
方言男子がすきである。方言をしゃべるだけで、無骨な男っぷりがあがる気がする。
入院した父に代わって、溶接工場の社長代理を務めることになった真面目が取り柄の二代目の幸典。無精ひげの工場長・槇をはじめ、手荒い現場の職人たちにひるみながらもなんとか社長の留守を守ろうとするのだが、人との関わりになれていない幸典はなかなかうまくなじめない。そんななか、幸典はじつは槇が自分と「同類」であることを知って衝撃を受ける。
これはよいガテン攻め。ぶっきらぼうで言葉はキツいけど、ほんとうはやさしくてみんなに頼りにされている槇さんがかっこいい。エロいことしてるときは、オヤジくさいところも含めて最高。笑
アパートメントブルースプリングソング
あのこはソレを我慢できない
攻め×攻め最高*\(^0^)/*
イケメンゲイが、ヤリチンノンケに遊び半分で誘惑されまくる!
ずっと好きだった相手に挑発されて、うんざりしながらも据え膳に逆らえない攻めの疲れた色気がたまりません!!攻め以上にヤル気満々の受けってのも、いいもんだな。
つねに主導権の奪い合いみたいで楽しかったけど、アキにめろめろにされる惇也もみてみたかった~!
不器用なキミと背中の事情
不器用なキミと背中の事情 (B's-LOVEY COMICS)
- 作者: 楓木まめ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: コミック
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脂肪腫を切除した傷跡の手当てを手伝ってもらうため、後輩社員の鮎川と期間限定の同居生活をすることにした新田。ゲイの鮎川に交換条件として添い寝を要求され、ビビる新田だったが、意外にもふたり暮らしは居心地良く過ぎていく。そんなとき、鮎川から「新田さんを好きになった」と告げられて…。
騒がしくてちょっとおせっかいな先輩と、過去の苦い恋をひきずるクールな後輩。
気は合うけど好みじゃない、と思っていた相手の意外な一面を知って、どうしようもなく惹かれてしまうってやっぱり大好き。
大事にしようとしすぎて慎重になる鮎川に対して、いざとなれば腹を括れる新田さんの男前な受けっぷりが最高。
五十嵐くんと中原くん 2
五十嵐くんと中原くん 第二巻 (あすかコミックスCL-DX)
- 作者: イサム
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/08/01
- メディア: コミック
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中原くんと五十嵐君の少しずつ少しずつ近づいていく心の距離感がすばらしいこの漫画ですが、周囲を固める脇役たちもまた最高である。
バカみたいに能天気だけど恋には一途な水森、弓道一筋の熱血漢・武田先輩、ホストでガチなドルオタの染岡さん。個性的でかつ、しっかり一本筋のとおったキャラクターばかりで、みんなを応援したくなる。
きみの笑顔だけを
二次でお世話になっていた作家さんの商業デビュー作。おめでとうございます!
ゲイであることがバレて居場所を失い、東京から祖父母の暮らす田舎へと引っ越した藤宮。笑顔がかわいいクラスメイト・三浦を目の保養にしておとなしく暮らすつもりが、スナックのママを母に持つ三浦も、自分と同じように「マイノリティ」としての肩身の狭さを感じていることを知り、ふたりの距離は縮まっていく。
同性同士ゆえの恋の苦しさを、繊細に丁寧に描いていてこっちまでせつなくなる。
「花よりほかに」のつづきが読みたいな~。
あの子の噛み痕
小鳩めばるの描く男の子たちはみんな恋に盲目で、さみしがりの泣き虫で、バカで健気でかわいい。
あまい砂糖菓子がいっぱいつまったみたいな短編集。
ROMEO 1
おもしろかった!!
しっかり筋肉ののった肢体がうつくしい~。オメガバース的な独自のファンタジー世界もおもしろくて、つづきが楽しみ。
スニーキーレッド 2
暴力からはじまった不良大学生のハルと、フリーターの三崎。
大学卒業を控えたハルは就活をはじめ、三崎も正社員試験を受けることに。変わっていく季節、広がっていく環境のなかで、あいまいだったふたりの関係は変化してゆく。
ずっといっしょにいるということは、苦しいことやつらいことも分け合っていくこと。
就活って結局は本人にしか決められないことだけに、ストレスを抱え込んでしまいがちだよね。
ハルは自分のことをしゃべりたがらない性質だし、三崎も下手にハルの問題に首をつっこんで邪魔したくないけど、つらいなら話してほしいって気持ちもある。そのうえ、ハルのストレスの捌け口にされて、それを喜んでしまう三崎のMっ気もあり(笑)、なおさらややこしいことに。
邪険にされてもめげずにつながろうとする三崎さんは、さすがに年上。ほうっておくより、関わっていくほうが面倒なことも多いのに、三崎はハルを放っておけない。そして、ハルもまた、そういう三崎のことを暴力の対象にしたくないと思うようになる。
いままではなんでも、嫌なことがあったら殴っておしまいにしてきたハルが、三崎には弱いところを晒しても大丈夫だということにやっと気づく。
歪な出会い方をした三崎とハルが、こんなまっとうなパートナーになれるとは、正直1巻のことには想像していませんでした。
世間の物差しに合わせるのではなく、自分たちなりの人生を見つけたふたりに幸あれ。