パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

素直じゃないにもほどがある!

久しぶりに読んだ成宮ゆり。
成宮さんは、ライバル同士が反目しあいながらも惹かれあうという犬猿カプをよく書く。これは好みかも、というカップリングのときにはついつい手にとってしまう。しかし、どうもデビュー作以上にツボにはまる本に出会えなくてもどかしい。
今回も幼なじみのケンカップルでストライクど真ん中のはずなのに…うーん、なにか物足りない。きゅんきゅん切ない系というにはドライで、丁々発止のラブコメディというには淡々としている。
この平熱な雰囲気が成宮さんの世界観でもあるのだろうけど、もう一歩踏み込んだ心理描写があれば萌えられそうなのになあ、とちょっと残念。