とける、ほどける

とける、ほどける (H&C Comics CRAFTシリーズ)

老舗和菓子屋メーカーの商品開発部で主任を務める八戸。憧れて就いたポジションだが、なかなかヒット作は出ず。今度こそはと意気込んで挑んだ企画で、5つも年下の駆け出しデザイナー・松木と組むことになる。
新人のくせして、打ち合わせは会社に出向くのではなくすべて自宅で、という条件を付きつけた松木に苛立つ八戸だったが、身を削るよな仕事ぶりを知るにつれ、生来の世話焼きの虫がうずきはじめてしまう。
過去にトラウマがあるというアテンションつきであっても、面倒なことから逃げるために仕事を選ぶ人間が好きじゃないので、松木に思い入れられなかった。こんなに面倒くさそうな若者を、わざわざ手をかけて口説き落とすあたり、八戸さんも枯れてないな…と思ったけど、ある意味、マイフェアレディみたいな感覚なのかもな。ツンツンしてるのを自分好みに仕上げていくのが楽しい、みたいな。