パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

落語心中 9

昭和元禄落語心中(9) (KCx)

昭和元禄落語心中(9) (KCx)

何度も芸のために死のうとして、そのたびに情にほだされて。
連載当初は与太郎の物語かと思っていたけど、つくづくこの漫画は八雲師匠の漫画だったんだなぁ。考えてみれば、1巻の表紙は八雲師匠だったもんな。
壮年の色気を髄まで味あわせてもらえたことに感謝。

ドリフターズ 1-5

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 2 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 2 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

刊行ペースが1年半に1冊とかなので、新刊がでるたびに読み返すんだけど、毎回新鮮におもしろい。自分の記憶力が衰えてるのもあるんだろうけど。
大国オルテを乗っ取った漂流者たちだが、黒王たちによって軍隊化されたコボルトやゴブリンたちが、北壁から進軍してくる。もはや廃棄物たちとの衝突は時間の問題となった。
さらなる戦力増強が急務であるこの場面で、ミッドウェー海戦を指揮した山口多聞撃墜王・菅野直、そしてローマの無敗の軍師・スピキオが邂逅するというなんとも血沸き肉躍る展開。2000年後の兵力と技術力のもとで、スピキオが指揮を奮ったら…。考えるだけでわくわくしてしまう。
黒王軍との決戦は、豊久の第二の関ヶ原となるか。6巻が待ち遠しい。

He is beautiful. 2

He is beautiful.2 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

He is beautiful.2 (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

トップモデルのヨシカ×才気あふれるデザイナー・ミチ。元同級生のふたりの再会愛、完結巻。
ヨシカのモデルとしての才能を大切に想うあまり、彼に愛されることをおそれるようになるミチ。服があったからこそ結びついたふたりだから、恋と仕事のバランスをとるのが難しい。
恋に夢中になってる暇なんてないくらい、ヨシカもミチも忙しいもんなぁ。それでもひと目でも会いたいって気持ちだけでがんばれるんだから、恋は偉大だ。仕事をしているときはどんな無理難題にもひるまないくせに、いざ互いの前に立つと、まるで初恋に戸惑う少年みたいに初々しいふたりがかわいかった。
それにしても、毎日テレビに出演しながら浮名を流せる芸能人って、ほんとうにすごいなぁ。そのバイタリティを分けてほしい。

いちばん遠い星

いちばん遠い星 (H&C Comics ihr HertZ)

いちばん遠い星 (H&C Comics ihr HertZ)

は〜、両片想いっていいな!
感想は本宅にて。 〈感想〉

バターミルクドナーズ

バターミルクドナーズ (ドラコミックスDX)

バターミルクドナーズ (ドラコミックスDX)

すがすがしいほどばかばかしいエロ漫画。(褒め言葉)
感想は本宅にて。 

sweet-water.jugem.jp

だってまおうさまは彼が嫌い 3

29代目勇者の神子(俺様社長)と、30代目魔王の眞王(ツンデレな町の便利屋さん)の「好きになった方が負け」な征服ラブバトル第三巻。
眞王のお目付け役である麻道や、先代勇者の神子母の陰謀(?)に巻き込まれ、ついに眞王が神子に「好き」を告げることに。
いや、最初から神子は眞王にぞっこんだし、眞王も神子のテクにめろめろだったから、すっかりデキ上がってるものだと思ってたよ!まだ最後の砦だけは死守してたのね。なかなか両想いを認めない眞王にイライラしながらも、眞王の口から「好き」って言葉を聞けるだけでうれしくてめろめろにされてしまう神子がかわいかった〜。
しかし、勇者が負けを認めると神子の資産が半分ふっとぶなんて、ただのマウント争いかと思いきや、かなりスリリングな勝負をしてたんだな…。しかも、勝ったところで眞王の魔王レベルが低いから、神子にたいしたバックはないという。あらためて神子の愛の重さを実感しました。

花恋つらね 1

花恋つらね (1) (ディアプラス・コミックス)

花恋つらね (1) (ディアプラス・コミックス)

イサクさんの新境地、歌舞伎BL。
感想は本宅にて。 〈感想〉

初恋は、ややこしい

初恋は、ややこしい (バーズコミックス ルチルコレクション)

初恋は、ややこしい (バーズコミックス ルチルコレクション)

仕事熱心なあまり自己管理がずさんな西岡のことを、日々構い倒していた同期の東尾。美人で男からもちょっかいを出される西岡のことを護ってやっているつもりの東尾だったが、同僚からお前のそれは独占欲だと断言され、いままで知らずにいた自分の気持ちに動揺する。
イマドキの若者にはありえないオールバックのスーツ姿とか、「修学旅行のやり直し」と張り切った奈良旅行で鹿に服を食いちぎられる攻めとか、息子をペンパル(死語)と思ってるおかんとか、随所にツッコミどころ満載な、元同級生の再会ラブコメ
最近のBLはオシャレでクールな漫画ばかりだけど、こういう泥臭くて人情味あふれるBLもいいもんだな。

5月まとめ

BL漫画:13冊
一般漫画:55冊
同人ほか:40冊
計 108冊

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薄い本補正ですが、100冊超え。4月に引き続き「ダイヤのA」に血道を上げていました。ダイヤと抱き合わせであれこれレンタルしていたので、予想以上に一般漫画の読了数が積みあがった。
おかげでというか、反動でというか、BLの読書数は低調。
短編集ゆえにネタのキレが際立った、はらだ「ネガ」「ポジ」。定番のすれ違い幼なじみをじっくり楽しませてくれた木下けいこ「ひねもすのたり君と僕」が面白かった。
今月のベストルーキーは、高野ひと深「「す」のつく言葉で言ってくれ」。繊細でかわいらしい絵柄と、テンポよく、それでいてシリアスな内容を含んだストーリーテリングは、王道少女漫画からの薫陶を感じさせる。もっともっと読んでみたい。